2010年02月09日

中野選手の悲劇(勝手にフィギュア講座その6)

勝手にフィギュア講座ですが、
今日からは選手1人1人のことを書いていきたいな~と勝手に思っています。

オリンピック前なので、出場する6人のことを書くべきでしょうけど、
あえて落選した中野友加里選手のことを一番に取り上げたいと思います。
←2004年から女子もスカート以外が認められるようになりました♪

彼女が前回のトリノ五輪にも、今回のバンクーバーにも惜しくも選ばれなかったというのをご存じの方は多いと思います。

なぜそれが「悲劇」なのかというと、
彼女はその実力の前に、「選考方法」に泣かされたからです。

トリノ以前のオリンピックや、今回のバンクーバーでは、
・12月上旬のグランプリファイナルの最上位選手と、
・12月下旬の全日本選手権の上位選手
がオリンピック代表に選ばれました。(ちょっと違うのですが、簡単に言うとそんな感じ)
つまり、そのシーズンに良い成績を上げた選手が選ばれたのです。

しかし、トリノの時だけは違いました。
過去2年間の成績で選ばれたのです。

これにより、今年でいう鈴木選手のように
その年に急激に力を伸ばしてグランプリファイナルで表彰台にまで上った中野選手は、ポイントが足らず選ばれませんでした。

しかし今回の選考基準では、グランプリファイナルで安藤選手が真っ先に内定したわけです。
皮肉にも中野選手は、その後の全日本選手権で安藤選手を上回ったにもかかわらず、落選しました。

4年前のトリノ選考の頃、安藤選手は不調でした。
それでも、日本スケート連盟は安藤選手を出したかった。
スポンサー云々の関係もあったことでしょう。彼女の人気は当時、異常でしたから。
それまでは全日本フィギュアの観戦は無料でしたが、彼女が4回転で一躍有名になってから、ファンが急増してフィギュア人気が高まり、全日本を有料にしても満員御礼だったほどです。

しかしながら不調から抜け出せず、トリノは15位で惨敗しました。
その直後の世界選手権で、オリンピックに出なかった中野選手が初出場5位と大健闘したのです。
(このことが安藤選手を苦しめる羽目になっていったのですが・・・)

そして、それからの中野選手は日本のトップ選手として君臨し続け、
次こそはと夢に描いてきたバンクーバー五輪。
しかし結果は・・・
4年前の中野選手のように、一気に力をつけてきた鈴木選手が
3枠目をさらっていってしまいました。

トリノ以前は、今回のバンクーバーのように、
その時に好調な選手を全日本やグランプリファイナルから選考していました。
ではなぜ、トリノの時だけ2年間の成績で決めたのか

それは、マラソンの高橋尚子選手が関係していると言われています。
彼女はオリンピックの金メダル候補と言われながら、肝心のオリンピック選考会で結果を出せずに日本代表を逃しました。
これに関しては当時、日本中で物議をかもしましたが、
一番痛かったのは日本陸連だったと思われます。
明確に選考方法を発表している手前、不透明な選考結果では国民が反発するので、オリンピックに行かせたい選手が結果を出してくれなかったら、選びたくても選べなかったのです。

この騒動を受けて、スケート連盟は念には念を入れて
出したい選手を選べるような」選考基準に変えたわけです。
つまり、「安藤選手を出せる」ようにしたのです。

ちなみに、今回の選考基準は「浅田真央選手を出せるようにした」と言われています。
グランプリファイナルがだめでも、全日本選手権でもだめでも、
なんだかんだで浅田選手を出せるようなあいまいな基準も一枠残していました。
そのツケが、中野選手に回ってきたわけです。
高橋尚子が悪いわけでも、安藤、鈴木、浅田選手が悪いわけでもありません。
中野選手には「」がなかったのです。

彼女は、4月からフジテレビに入社が決まっています。
同じくフジテレビ所属の里谷多英選手のようにスポンサー的な位置づけではなく、一般職として普通に仕事をするそうです。
オリンピックに選ばれても選ばれなくても、今年限りで引退を決めていた彼女。
燃え尽きたのでしょう。
オリンピック出場どころか、世界選手権でもまだ一度もメダルをもらったことがなく、プロ転向でやっていくにも難しいと踏んだのかもしれません。
肩書がなくても彼女のファンはたくさんいると思いますが・・・。

バンクーバー直後の世界選手権の代表には選ばれていますが、
怪我により先日の四大会も辞退しているので、
このまま治らなければ、最後の花道さえ飾れない可能性があります。

彼女は実は、「日本選手でなければ世界選手権でメダルをとれていた」と言われています。
トリノの翌年の、日本で開催された世界選手権で、
安藤が金メダル、浅田が銀メダルをとったのを覚えていますでしょうか。
この時、中野選手は5位でした。

本当は、銅メダルでもおかしくない実力でしたが、
日本選手が表彰台を独占することは、雰囲気的に許されないのです。
 
こちらがその時の写真です。3位はキムヨナです。
ここで、開催国(日本)の選手だけでメダルを独占してしまったら、
他国の感情としてはおもしろくないですよね。
いくら採点方式とはいえ、大部分の得点はジャッジの判定で左右されます。
3人が表彰台にのぼれないよう、操作することはいくらでもできます。

日本で浅田・安藤の2トップが君臨し続けた時代に、中野選手は選手としてのピークを迎えました。
トリプルアクセルを飛べるのは、現役女子では中野・浅田ぐらいしかいません。
実力がありながら世界選手権でメダルをとることなく、現役に幕を閉じようとしているのです。
運も実力のうちではありますが、最後の最後までつくづく悲運な選手でした。

今はオリンピック出場選手にしかスポットライトが当たっていませんが、
選ばれた3人の陰にはこんな選手もいたということを思いながら
オリンピックを観戦していただけるとうれしいです。
もし、怪我が治って3月の世界選手権に無事出場できた際には、
みなさんぜひ中野選手を応援してあげてくださいね。


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この記事へのコメント
中野選手、私もずっと気になってました。
「なんで?」って。
スカートじゃない衣装が、保守的な選考委員には嫌われてるのかしら、とか勝手に想像してみたり。
トリノの時は、ロッテのCMに出てた3人が「強引じゃね?」ってぐらい選ばれてたし。あの時の選考会には、なぜかロッテの重役が席を連ねてたって噂もあったし。
今回こそは、って思ったのにダメだったし。
子どもの頃からずっとオリンピック目指して、スケートに人生も青春も全てを捧げてきてただろうに、こんなのってアリなんかなって思いました。
悲運、なんですね。
Posted by ぢょんだおぢょんだお at 2010年02月09日 09:52
今回は、、、本当に(運)が無かったんだね。。。
鈴木選手が急激に力を付けなかったら、、、オリンピックは確実に行けたと思ったんだけど、、、、。
やっぱり、、、選手の成績は、、、運を掴む人と、掴めない人の差だよねぇ。。。
中野選手のドーナツスピン綺麗で高速で、、、好きだったんだけどなぁ~~~見られないのは残念です。
Posted by 河童嫁河童嫁 at 2010年02月09日 09:58
文字が多すぎて困ります!
チョキでもわかる内容で
Posted by コンビニ番長 at 2010年02月09日 13:29
>ぢょんだおさん
オリンピック選手がこの時期に出ているCMなんて、
だいぶ前に撮ってるに決まってるので、
安藤選手の分ももう作ってあったのかもしれませんね。
まあ、安藤が出ないならスポンサーから下りると言われたら・・・
連盟の苦悩もまあ分かりますけど・・・
Posted by FママFママ at 2010年02月09日 15:22
>河童嫁さん
私は中野選手のスパイラルの時の笑顔が好きです!
でもまあ、鈴木選手も大好きですし、せめて日本が3枠確保できてよかったと思わないといけないですね。
3枠もらえたのは日本だけですから、アメリカの方が激戦でした。
Posted by FママFママ at 2010年02月09日 15:24
>コンビニ番長さん
ん?
「パーでも分かる内容で」ってこと?
私も困ります!分からないわ!
Posted by FママFママ at 2010年02月09日 15:24
確かに中野選手は華がないかもしれませんm(__)m
私は実力はあると思うし代表にもなれると思っていましたし、、、

でも鈴木選手の勢いに勝てませんでしたね。
村主選手も今まで頑張ってきたのに。。。
このオリンピックで誰が金をとるかは本当に運だと思います。
フィギュアの時はドキドキで見れないかも((+_+))
Fママさん 応援しましょうね。。
Posted by アッキー at 2010年02月09日 21:26
〉Fママさん
はじめまして

誠修も実は、中野選手注目気になってました
後一歩と言う所まで行ってはいると思うのですが・・
そんな彼女も引退ですか
最後の花道、飾れる事を願います。
ご苦労さまでした
Posted by 誠修(^O^) at 2010年02月10日 06:37
>アッキーさん
華はあると思うのですが、他の選手に比べたらやっぱり地味だったのかしら。性格がよさそうなだけに、私が私が!タイプじゃないのでアピールが弱かったのかもしれないですね。
村主選手はひょっとしたら・・・とも思いましたが、やはり・・・という感じでした。
Posted by FママFママ at 2010年02月10日 09:16
>誠修さん
誠修さんもフィギュアファンでいらっしゃいますか!?
たくさんの方と一緒に応援できるのはとてもうれしいことです。
中野選手は引退宣言はまだ明確にしていません。
「4年後は目指さない」とだけ言っています。
あと数年がんばるのか、プロに転向するのか、それともスケート靴を脱いでしまうのかも、たぶん彼女自身が今まよっているところだと思います。
オリンピックをテレビで観戦して、また気持ちも変わるかもしれないですね。
Posted by FママFママ at 2010年02月10日 09:21